セルフ・ハンディキャッピング(Self-handicapping)
▽私的定義
あえて自らハンディキャップを課し、自己保身を図ること。
▽学習との関係
【結論】
セルフ・ハンディキャッピングは極力回避しなければならない。
【理由】
目標達成の障害になる。
1.セルフ・ハンディキャッピングはなぜ生じるか
何らの不足もない素晴らしい環境の下で、自らの能力・時間のすべてを投入して学習をしたにもかからわず、臨んだ結果が得られなかった場合、被る精神的ダメージは甚大になる。自らの能力の限界、無力感をはっきり感じるからだ。
なぜ精神的ダメージを受けるか。それは失敗の原因が自分自身に「しか」ないからだ。それゆえ、失敗につき自分を内面的に責めるしかない。
他方、仮に失敗の原因が自分自身「以外に」あった場合、失敗につき自分を責める必要は軽減・消滅する。自分の外に存在する失敗の原因を責めればよいからだ。環境が整っていない、仕事が忙しい、家事が忙しい、お金がない、時間がない、病気などなど。
セルフ・ハンディキャッピングは、将来の自分自身を守るために、あえて目的達成の外部的な障害を自分で作り出す行為だ。
2.セルフ・ハンディキャッピングはなぜ極力回避しなければならないか。
障害は学習に支障をきたすゆえに障害であり、学習の効率という点からすれば障害は無いに越したことはない。人間生きていれば、自作しなくても障害は外から大なり小なりやってくる。それ以上、障害を増やす必要はない。
結果への恐怖は誰しも避けられないが、その対処の仕方はセルフ・ハンディキャッピング以外の方法によるべきだ。
それが何かはまた今度。
*上記文章は私見であり客観性、正当性の保証はできません。